【コース分析】2022 オールカマー

コース紹介

中山競馬場は右回り。外回りはおにぎりのような形をしている。

スタート地点は4コーナーを曲がり終えたホームストレッチの右端。最初の1コーナーまでの距離は約432m。そこから外回りコースを使うため、2コーナーまではかなり緩やかなカーブを走る。2コーナーを回ると向正面の山から3〜4コーナー中間まで緩やかなカーブを走るのでスピードに乗りやすい。最後の直線は310mで中央4場の中では最短。なおかつ、ゴール前には高低差約2.2mの急坂がありここで着順が大きく変わることもある。

分析データについて

2012〜2022年(8月中旬)までのデータを使用しています。

中山競馬場・芝2200m 別定条件で開催されたレース(20レース)を分析対象としています。

対象レース例

中山芝2200mの別定戦はAJCCとオールカマーだけでした。データを見てオールカマーの参考にしていければと思います。

性別

牡馬の勝利が圧倒的に多いが、これはAJCCにほぼ牝馬が出走していないことが影響している。これを過信することはできない

人気

1〜3番人気で65%、5番人気までで85%を占めている。人気している馬がそのまま勝利するケースが多いようだ。頭は狙っても中穴程度の馬までにしておいた方が無難か。

脚質

脚質別でみると先行・中団勢の勝利が多い。反対に後ろから競馬する馬の勝利数は10%ちょいなので、後ろから競馬する馬は少し割引が必要か。

前走脚質

今度は前走脚質もみる。

前走は後方から走っている馬が意外と多いことが分かる。修正してきたのかレースに合わせてなのかは紐解けないが、いずれにしても後ろからしかできない馬は要注意だ。

枠別

枠別では6枠が少し勝利数が多いものの大きな特徴は見られなかった。

所属

所属を見ても大きな違いはなかった。

レース間隔

レース間隔を見ると2、3週の間隔で勝利した馬がいないことが分かる。

ボリュームゾーンは4〜13週だが、20週以上空いた馬の勝率が30%あることに驚いた。

今年のオールカマーも怪我明けの馬が多数出走する。怪我明けだからといって脳死で切るのは禁物だ。

前走人気

前走人気を見ると3番人気で勝利した馬はいなかった。

前走1〜4番人気の勝率が45%に対し、5番人気以降の馬の勝率も45%だった。今走の人気別でみると人気上位の勝率が高かったが、前走では人気上位でなかった馬も多いという結果に。

前走着順

前走着順を見ると幅広く分布していることが分かる。前走成績が良いというだけで決めるのは危険だ。

前走クラス

勝ち馬は前走にG1レースに出走していた馬が多いことが分かる。

前走着順とセットでみると、前走G1レースで思うような成績が出せなかった馬が勝つケースが珍しくないようにみえる。

前走距離

前走距離はオールカマー&AJCCの2200mと近い距離の2000m、2200mを走ってきた馬がボリュームゾーンとなった。

また、3200mを走った馬の勝率が高かったことが意外だった。3200mというと重賞では天皇賞・春しかない。天皇賞・春を走って怪我か何かで休み明けの馬だろうか。

今年のオールカマーに出走する馬で前走天皇賞・春だった馬は以下の2頭

  • クレッシェンドラヴ
  • テーオーロイヤル

天皇賞・春明けに1走叩いている馬は

  • ロバートソンキー

前走上がり3F順

前走上がり3F順を見ると広い範囲に分布していたのでここから予想するのは厳しいか。

前走着順も広く分布していたのと同様前走上がり3Fが速かったからといって決めるのは早計

まとめ

  • 人気上位が勝利するレースが多かった
    • しかし前走人気をみると上位ではない馬の勝利も多かった
  • 脚質は中団〜先行馬の勝率が高い
    • しかし前走は後方で競馬した馬の勝利数も一定数ある
  • レース間隔が大きく空いた馬の勝利も珍しくない
  • 前走G1に出ていた馬の勝率が高い
  • 前走距離は2000m〜2200mを走った馬の勝率が一番高いが、3200mを走った馬の勝利が20走中3走もあった