競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
今回はNHKマイルC(5月5日・東京、芝1600m)の有力馬3頭の1週前の様子をお伝えしたい。
ジャンタルマンタル(牡、高野)は
皐月賞3着からの参戦。師は「前走は勝負に行っての結果。上位2頭には及ばなかったが、十分な走りをしてくれました。今回は中2週になりますので、慎重に様子を見て、疲労はなさそう。動きは素軽くなっている感じがします。中間もこれまでとパターンを変えず、乗りやすさを追求する調整をしています。天性のスピードとセンスの良さがありますし、楽しみです」とG12勝目へ力を込めた。
アーリントンCを制した
ディスペランツァ(牡、吉岡)はマイルにシフトして2連勝中。田嶋助手は「前走は位置を取って運べましたし、今ならどの枠でもどの位置取りでも問題ないと思いますが、東京の方がより馬群をさばきやすい印象で、コース変わりはプラスだと思います。レース間隔は詰まりますが、疲れはなくいい状態をキープできています」と好感触。3連勝でのG1奪取を目指す。
シンザン記念を制した僚馬
ノーブルロジャー(牡)は
毎日杯で1番人気に推されながらも6馬身差の2着に完敗。それでも同助手は「勝ち馬との道悪適性の差が出たと思います。初の千八でも折り合って運べていましたし、内容自体は良かったと思います」と悲観の色は見られない。「その後は放牧を挟んで、ここを目標に好仕上がり。どんな競馬でもできる馬ですし、新馬戦は東京で勝っており、コース経験もあります。G1でも楽しみです」と期待を寄せた。
今週の注目2歳馬は3頭。
メルキオル(牡2歳、栗東・松永幹、父
ナダル、
母サングレアル)は均整の取れた好馬体の持ち主。父はデビュー4連勝で米G1・アーカンソーダービーを制した新種牡馬。血統的にはダート向きの印象だが、師は「軽い走りで芝でもやれそうです」と前向きだった。デビュー時期は未定だが、楽しみな一頭だ。
僚馬
エメラヴィ(牝2歳、父
オルフェーヴル、
母ショウナンワヒネ)について、師は「小柄で一生懸命に走るタイプ。乗りやすいし、スピードもありそうです。順調なら北海道で早い時期のデビューを予定しています」と好感触を伝える。
モンテシート(牡2歳、栗東・牧田、父
ミッキーアイル、
母ラカリフォルニー)は、師が「馬っぷりが良くて、気性も真面目。楽しみな馬です」と評価する一頭。今後の動向に注目したい。(馬サブロー栗東支局・塩手)
提供:デイリースポーツ